看護スタッフによる「看護だより」

第30回のテーマ「正しいマスクの使い方」

こんにちは。

今年の夏はとても暑くて長く、秋が短かったように思いますが、また寒い季節が到来しました。
季節の変わり目は体調を崩しやすく、風邪などを引きやすい時期でもあります。
また、数年前から新型コロナウィルスが蔓延し、一時マスクが売り切れるなどの状況があるほど
世界中でマスクをして過ごす人が増えました。
その時にも感じていたのですが、マスクは感染予防や蔓延防止などの目的で装着するためのアイテムです。
当時から周りを見てみると間違った使い方をされているのをよく見かけていました。
そこで、医療従事者の視点からお伝えできる普段のマスクの使い方についてお話ししたいと思います。

第30回目テーマは『正しいマスクの使い方』です。

普段マスクを装着する際に何に気を付けていますか?
マスクを装着する目的はなんでしょう??

感染防御、または感染の広がりを防ぐことが1番の目的です。

マスクの着け方
1. マスク装着前に十分に手洗いをする
2. 清潔な手でマスクを取る
3. ちょうど鼻が当たる部分のワイヤーに折り目をつける。
4. マスクを口に当て、鼻の部分を抑えながらゴム紐を耳にかける。
5. 鼻の部分のワイヤーを顔の形にフィットさせる。
6. プリーツを顎の下まで伸ばし鼻から顎までしっかりマスクで覆う。

マスクの外し方
1. マスクを外す前に手洗いをする
2. マスク表面に触れないようにゴム紐を外す。
3. ゴム紐を持ったまま表面が自分の身体や他のものにも触れないようにして捨てる。
4. 最後に十分に手洗いをする

★マスク装着時に注意
 ○一つのマスクを長時間使用すると、湿気によって効果が弱まる可能性があります。
 ○食事などで一度外す時はその都度マスクは捨て、一度外したマスクを再利用しない。
  (再利用は感染のリスクを高めます。)
○一度外したマスクはすぐに捨て、手で持ち歩かない。
○鼻、口、顎まで確実に保護するようにしてマスクのギャザーを広げて使用する。
  鼻が出ている方を時々お見かけしますが、鼻がマスクから出ていることは効果的なマスクの使用方法とは言えません。

※咳エチケットについても同時にご参照ください

当院の患者さんの中には妊娠されている方、ご高齢の方、肺機能の弱い方などさまざまな方が通院されております。
そのため、現在も院内にいらっしゃる間は患者様にもマスクの着用をお願いしております。
スタッフだけでなく、通院される患者さんみなさまにも正しい感染予防の知識を持って咳エチケットに配慮して頂けるように待合室に咳エチケットのポスターを張るなどしてお知らせしております。

新型コロナウィルスは5類に分類されましたが、季節によってはインフルエンザなどの流行性感染症にはこれからも注意していく必要があります。
マスクが必要な時は今回の看護便りを思い出して頂けると嬉しいです。

甲状腺や乳腺に気になる症状がある場合は、まずは受診してご相談ください。
(当院は、原則風邪等の一般内科の診察は行っておりません。)
初めての方はこちらからネット予約も可能です。
お電話でのご予約も承っております。