看護スタッフによる「看護だより」

第7回のテーマ「『不妊治療における検査と甲状腺』」

こんにちは。
クリニックは6月で開院3周年を迎えます。
毎年この時期はクリニックの節目として、スタッフにとっては初心を忘れずに患者様と関わる上でとても大切な時期と考えています。


2回に渡り、不妊症と橋本病、バセドウ病についてお知らせしてきましたが、不妊症と甲状腺の関係についてのテーマは今回が最後となります。
第7回目のテーマは不妊治療における検査と甲状腺についてです。

不妊治療における検査と甲状腺ホルモンの関係について

不妊治療において、多くの施設が、卵管の通過性をみるために「子宮卵管造影検査」を導入しています。この検査で使用する造影剤が、甲状腺ホルモンに影響を及ぼすことがあります。
その理由は、使用される造影剤には、甲状腺ホルモンの原材料でもあるヨード(ヨウ素)が含まれているためです。ヨウ素を急速かつ過剰に摂取すると、甲状腺ホルモンの分泌が抑制されてしまうことがあります。
そのため、不妊治療において「甲状腺機能低下」がみられる場合があります。

不妊治療において「甲状腺機能低下」がみられた場合

・検査の影響で、一時的に甲状腺機能が低下状態にあるのか
・検査と関係なく、以前から甲状腺機能低下があったのか
を知ることが重要になります。

造影検査後の注意点

検査後、少なくとも半年間は、ヨウ素の過剰摂取状態にあるため、甲状腺機能の変動に注意していく必要があります。
この期間は、特にご自身の生活の中で、ヨウ素を多く含む「こんぶ」などの食品の過剰摂取を避けること、イソジンなどの「ヨード(ヨウ素)を含んだうがい薬」の使用は避けることをお勧めします。

「子宮卵管造影後の甲状腺機能異常」で当院に来院される方へ

可能でしたら、「造影検査前の甲状腺機能の採血結果」も一緒にご持参下さい。