看護スタッフによる「看護だより」

第25回のテーマ「『橋本病やチラーヂン内服中で妊娠された方へ』」

こんにちは。

6月で当院はついに10周年を迎えます。
開院当初から比べると通って頂いている患者さんはとても増えました。
信頼して通って頂けることは私たちとしてはとても嬉しいことで、やりがいも感じながら日々患者さんに関わっております。

これからも、患者さんにとって身近で信頼して頂けるよう看護部でありたいと思っております。

看護便りも10年目に突入するということはとても感慨深いです。


第25回目テーマは『橋本病やチラーヂン内服中で妊娠された方へ』です。

橋本病についてのご説明は当院のホームページをご覧下さい。

橋本病の方の中には妊娠により甲状腺ホルモンが低下し、甲状腺ホルモン剤を内服して甲状腺ホルモン値を調整する必要がある場合があります。
すでに橋本病と診断されている方は、妊娠が判明した時点で当院への受診をお勧めしております。

甲状腺ホルモンは妊娠成立や妊娠の維持、胎児の成長や発達に重要なホルモンの一つでもあります。
そのため、妊娠後の甲状腺のホルモン値の調整は妊娠においてとても大切です。

妊娠判明しましたら(できるだけ妊娠5-6週頃の時点で)ご来院をお勧めしております。
 ☆ 橋本病と診断されているが甲状腺ホルモン値が安定しており経過観察中の方
 ☆ 橋本病ですでに甲状腺ホルモン剤を内服中の方
 ☆ 不妊治療中で橋本病とは診断されていないが、妊娠成立に向けて甲状腺ホルモン内服中の方

※妊娠初期に産婦人科で甲状腺のホルモンチェックをほとんどの施設で行います。
 妊娠初期の産婦人科での検査で甲状腺ホルモン値の異常が見つかった後でも遅くはありませんので、
 早めに当院受診をお勧めします。

○なぜ甲状腺の機能が妊娠に影響するか・・・
 ・甲状腺の機能低下は不妊や流早産、妊娠高血圧症候群のリスクとなります。
 ・お母さんの甲状腺のホルモン不足が胎児に影響を及ぼすことがあります。
 ・妊娠すると甲状腺ホルモンの必要量が妊娠前より増えるため、妊娠判明後に甲状腺ホルモンの調整が必要になる場合はあります。

橋本病の方でしばらくホルモンチェックを受けていない場合、妊娠を考え始めたら、その時点で一度受診してホルモンチェックをすることもよいでしょう。

また、今まで甲状腺について調べたことがない方は、妊娠を考え始めたら一度甲状腺のチェックをするのも自分の身体を知る良い機会かもしれません・・・

 
 
 


甲状腺や乳腺に気になる症状がある場合は、まずは受診してご相談ください。
(当院は、原則風邪等の一般内科の診察は行っておりません。)
初めての方はこちらからネット予約も可能です。
お電話でのご予約も承っております。
TEL:03-5957-3443