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バセドウ病の治療法について

バセドウ病の治療法は3種類に大別されます。

  1. 内服治療(抗甲状腺薬)
  2. アイソトープ治療(放射性ヨード内用療法)
  3. 外科手術治療(甲状腺切除手術)

1.内服治療(抗甲状腺薬)

甲状腺ホルモン合成阻害薬である「抗甲状腺薬」の内服治療です。
抗甲状腺薬には、MMI(メルカゾール)と、PTU(チウラジール、プロパジール)の2種類があります。一般的にはMMIを第一選択として使いますが、妊娠中・授乳中の患者さんにはPTUを用いることが勧められています。

抗甲状腺薬の「長所」 

  • 外来で治療を行う事が出来る
  • すべての患者さんに施行できる
  • 機能亢進状態が、不可逆的な機能低下状態に陥ることがほとんどない

抗甲状腺薬の「短所」 

  • 薬を飲まなくても良い状態になるまでの治療期間が長い。その可能性も低い
  • 1.5〜2年の経過で休薬・寛解(薬を飲まなくても良い安定した状態)のめどが立たないような場合には、ほかの治療法を検討することもある
  • 副作用の頻度が高い

抗甲状腺薬の副作用について

軽度な副作用として、皮疹(蕁麻疹)、軽い肝機能障害、筋肉痛、関節痛、発熱などがみられることがあります。重大な副作用には、無顆粒球症、多発性関節炎、重症肝障害、MPO-ANCA関連血管炎症候群などがあります。
無顆粒球症とは、血液中の白血球成分である好中性顆粒球が500個/μL以下に低下した状態を指します。日和見感染を起こしたり、急激に重症感染症に至る可能性が高く、大変危険な状態です。抗甲状腺薬で無顆粒球症をきたす頻度は0.3-0.4%程度と低いですが、バセドウ病に対して抗甲状腺薬で治療中の患者さんでは十分に注意する必要がある重大な副作用です。

抗甲状腺薬で比較的早く良くなる症例は

  • バセドウ病発病半年以内
  • 甲状腺が小さい
  • 甲状腺機能亢進症の程度が比較的軽い
  • TRAbやTSAbの値がそれほど高くない

2.アイソトープ治療(放射性ヨード内用療法)

抗甲状腺薬が有効でない治療抵抗性のバセドウ病に対して行うアイソトープ(ラジオアイソトープ:放射性同位元素)を用いた治療法です。

アイソトープ治療とは、どんな治療法か? 

「放射性ヨード」という放射線を発するアイソト−プを中に入れたカプセルを飲むという方法です。
体内に吸収された放射性ヨードの多くが甲状腺細胞に取り込まれる性質を利用し、ピンポイントで甲状腺ホルモンを作る細胞を徐々に破壊していきます。その結果、作られる甲状腺ホルモン量が少なくなります。放射性ヨードから出る放射線の影響は、甲状腺だけにあり安全な方法であります。

アイソトープ治療の「対象者」

  • 妊婦や妊娠している可能性のある女性、母乳を与えている方は不可
  • 18歳以下の方は、他の治療法が選択できない時に慎重に検討
    (以前は、放射線被爆を懸念する観点から、若い女性には薦めないなどの考えがありましたが、安全性が確立されています。)

アイソトープ治療内容について、効果など

  • アイソトープ治療をするのに一旦抗甲状腺薬をやめる必要がある
  • 1回のアイソトープ内服で効果が発現するには時間がかかる(数か月後)
  • 1回で効果が不十分な場合には、数回にわたって行うことがある
  • 1回の治療で服用する放射性ヨードの分量は、甲状腺重量(大きさ)を基に算出されるので、甲状腺重量が大きいバセドウ病患者さんに適さない
  • 最終的に、甲状腺機能低下症になる可能性が高い。バセドウ病が完治するかわりに甲状腺ホルモン剤の内服が生涯必要になる。
  • バセドウ病眼症が、再発または悪化する例がある

3.外科手術治療(甲状腺切除手術)

甲状腺を切除する外科手術です。バセドウ病の甲状腺機能亢進症に対する有効な治療法の一つで、治療効果が早く得られて確実性が高い方法です。

甲状腺切除手術の「対象者」

  • 甲状腺癌など腫瘍を合併した方
  • 抗甲状腺薬が副作用で使用できず、かつアイソトープ治療を希望しない方
  • 早期に症状の安定を希望する方
  • 甲状腺腫が大きい方

以前は、難治性のバセドウ病(内科的治療抵抗性または甲状腺腫が大きい等の治りにくい症状)に対する手術として、甲状腺の一部を残す(残置甲状腺は4〜6g程度)「甲状腺亜全摘」が一般的に行われていました。これにより、甲状腺機能がちょうど良いバランスになることを期待する治療法でした。しかし、術後2年後に15%、5年後には20%程度の甲状腺機能亢進症の再発があります。
現在では、このような難治性バセドウ病に対する外科手術として、甲状腺機能亢進症の再発を無くするために「甲状腺全摘術」を行うことが多くなっています。

南池袋パークサイドクリニックの「バセドウ病」の診療について

診療スタッフ

患者さんの症状をうかがい診察の上、血液検査・超音波検査を行います。
バセドウ病の診断で内服治療が適当と判断した場合は、血液検査で甲状腺ホルモンの様子・副作用のチェックなどを行いながらお薬の治療を継続していきます。
定期受診の方では、院内で血液検査を行い約1時間後、結果を確認しながら診察をさせていただきます。
バセドウ病の治療は、甲状腺専門の医師(大学病院出身)がいる南池袋パークサイドクリニックにお任せください。東京都の池袋駅東口出て5分です。




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