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バセドウ病の症状・診断について

古くから、1.甲状腺腫大 2.眼球突出 3.頻脈 がバセドウ病の3徴といわれ、バセドウ病を診断する手がかりとしていましたが、必ずしもこの3つの特徴がみられるわけではありません。
現在では、血液検査で甲状腺ホルモンや、ホルモンを過剰に分泌させてしまうTRAb(TSH受容体抗体)などを測定できるため、バセドウ病の診断が容易になりました。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状 

バセドウ病では、甲状腺機能亢進症により全身の代謝が異常亢進しているために、下に記すように全身にさまざまな症状がみられます。

  • 眼球突出、眼球運動障害
  • びまん性甲状腺腫(甲状腺全体が腫大した状態)
  • 頻脈・動悸・息切れ
  • 多汗・暑がり
  • 手指振戦・筋力低下
  • 食欲亢進・下痢・腹痛
  • 過少月経・無月経
  • 体重減少(代謝亢進のため、よく食べているのに体重が減る)
  • 精神的高揚・イライラする、精神不安定、集中力の低下
  • 疲れやすい、不眠
  • 微熱が続く
  • 二次性骨粗鬆症

上記の症状はすべて表れるわけではなく、個々の患者さんで違いがみられます。


バセドウ病の診断

患者さんの症状をみて、必要な検査を行いバセドウ病の診断を確認します。
以下に診断ガイドラインを掲示します。


<バセドウ病の診断ガイドライン:甲状腺疾患診断ガイドライン2010>

  1. 臨床所見
    1. 頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加などの甲状腺中毒症所見
    2. びまん性甲状腺腫大
    3. 眼球突出または特有の眼症状
  2. 検査所見
    1. FT4, FT3のどちらかまたは両方高値
    2. TSH低値(0.1 μU/ml以下)
    3. TSH受容体抗体(TRAb, TB II)陽性、または甲状腺刺激抗体(TSAb)陽性
    4. 放射性ヨード(又はテクネシウム)甲状腺摂取率高値、シンチグラフィでびまん性
  3. 【診断】
    1. バセドウ病: aの1つ以上に加えて、bの4つを有するもの
    2. 確からしいバセドウ病: aの1つ以上に加えて、b)の1.2.3.を有するもの
    3. バセドウ病の疑い: aの1つ以上に加えて、bの1と2を有しFT4, FT3高値が3か月以上続くもの
  4. 【付記】
    1. コレステロール低値、アルカリフォスファターゼ高値を示すことが多い
    2. FT4正常でFT3のみが高値の場合がまれにある
    3. 眼症状がありTRAbまたはTSAb陽性であるが、FT4およびTSHが正常の例はeuthyroid Graves’ diseaseまたはeuthyroid ophthalmopathyといわれる
    4. 高齢者の場合、臨床症状が乏しく甲状腺腫が明らかでないことが多いので注意
    5. 小児では学力低下、身長促進、落ち着きのなさなどを認める
    6. FT3 (pg/ml)/FT4 (ng/dl)比は無痛性甲状腺炎の除外に有用な指標である
    7. 甲状腺血流測定が無痛性甲状腺炎との鑑別に有用である
  • FT4, FT3の高値とTSHの抑制で、甲状腺中毒症の診断がなされ、さらに本症の原因物質である血中のTSH受容体抗体(TRAb, TB II)が陽性であることから診断される。
  • TRAbが陰性の場合には、生物活性としての甲状腺刺激抗体(TSAb)を測定し確認するが、第3世代のTRAb測定法を用いると、このような必要性はほとんどない
  • バセドウ病の治療薬(抗甲状腺薬)は、副作用があるため、バセドウ病と診断した上で(または、確からしいバセドウ病と判断した上で)治療を開始する
  • 甲状腺機能亢進症は他にも無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎などの原因がある

バセドウ病の診察は、甲状腺専門の南池袋パークサイドクリニックにお任せください。
東京都の池袋駅東口出て5分です。



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